「大学院進学したいけど、外部か内部か迷っている…」
「外部進学と内部進学でそれぞれのメリット・デメリットが知りたい」
「外部進学と内部進学ってどっちが難しいの?」
などなど
大学院進学したいけど、外部進学と内部進学の善し悪しがわからない人も多いのでは?
実は、筆者も院試受験の時、外部進学か内部進学で迷いました。
特に、私立大学や研究設備のあまり整っていない大学に在籍している人は、ぶつかりやすい悩みでしょう。
そこで、この記事では、大学院の外部進学を経験した筆者が、大学院進学を目指している方や興味のある方に向けて、外部進学のメリット・デメリットについて解説していきます
【この記事を読むとわかること】
- 大学院外部進学とはなにか?
- 大学院外部進学のメリット・デメリット
- 外部進学と内部進学で難しいのはどっちか?
大学院外部進学とは?
大学院外部進学とは、現在通っている大学と異なる大学の大学院に進学することです
国公立大学では外部生と内部生がごちゃまぜ
国公立大学院へ外部進学する場合、院試(大学院の入試)ではその大学の内部生と一緒に受けることになります
国公立大学院に院試を受けに行くときは、多くの内部生に囲まれて院試を受けるため、結構孤独です
一方、私立大学院では面接や小論文のみで内部進学できる学生が多くいるため、外部生がたくさんの内部生と一緒に院試を受けることは少ないです
大学院外部進学のメリット

興味のある研究室をピンポイントで探せる
院進学する理由は人により様々ですが、「興味のある研究をしたい」と思っている人がほとんどでしょう
内部進学の場合は、自身の通っている大学の研究室から研究室選びをしなければなりません。
一方で、外部進学する場合は、全国の大学院の研究室から選ぶことができます(院試に受かればですが…)
上記のメリットがあるため、下記のような人は外部進学の検討してみましょう
- やりたい研究が他大学院の研究室にピンポイントである人
- 自身の大学では研究できない分野に興味のある人
人脈が広がる

外部進学を目指して、いろんな大学院のHPをみたり、研究室訪問することで、自身の大学以外の人がどのように院生活を送っているのか知れます
外部の人と触れる経験は、研究室生活する上で良いモチベーションに繋がります
また、外部進学をすると、元々いた大学の仲間に加え、外部進学先の大学院で仲間ができるため、人脈が広がります
個人的には、外部進学を通じて沢山の人と関わり、いろんな考え方を聞けたことは大きなメリットだと考えています
学歴を高くできる
これは、私立大学から国公立大学院に進学する場合に挙げられるメリットです
筆者は、中堅の私立大学から旧帝大院に進学しましたが、就職力の違いをよく感じます
学歴を高くすることは、就職力以外にも以下のような意味があります
- 高学歴な大学の方が研究設備が整っている
- 国公立大学の方が学費が安くなる
- 自信がつく
外部進学のデメリット
受験の難易度が高い
外部進学は、内部進学と比べて主体的に動く部分が多いため受験難易度が高いです
具体的には、以下のことをするのが大変です
- 院試勉強
- 研究室訪問
- 落ちたときの絶望と向き合う
院試勉強
まず、外部進学する場合は院試勉強を突破しなければなりません
国公立大学で内部進学する人は外部生と同じ院試を受けます
しかし、院試の内容は内部生がはるかに有利(内部生のレベルや理解に合わせた内容)であるため、同じ試験を受けていても、普段の授業を受けていない外部生が不利になります。
この対策としては、オープンキャンパスや研究室訪問で情報を集める必要があります
研究室訪問
外部進学する場合は、希望する研究室の教授のもとに研究室訪問する必要があります(※絶対ではありません)
まあ、といっても訪問するだけなのでメールして訪問して研究室の雰囲気をつかめば良いだけなので、主体性さえあればできることです
しかし、研究室訪問のタイミングや、やり方は誰も教えてくれないので自分でスケジュールしましょう
個人的には、院試が8月なら5月までにはした方が良いかと思います(早いに越したことはありませんので、3年生でも積極的にアポを取りましょう)
落ちたときの絶望と向き合う
私立大学から国公立大学院に外部進学する場合、残念ながら一定の人は落ちます
実際、僕の周りでも内部進学で落ちた人は知りませんが、外部進学に挑戦してダメだった人は何人かいます
国公立大学院の場合、院試が7・8月に集中しているため、院進学を諦めて就活するのか他の大学院の院試に挑戦するのか、すぐに決断しなければなりません
もしもの場合に備えて、不合格時の進路を考えておくことをおすすめします
【院試不合格の場合時の考えられる進路】
- 秋・冬に院試をしている大学院の院試に挑戦する
- まだ内部進学できるなら挑戦する
- 就活する
- 院試浪人する
環境が変化する
外部進学すると、通う大学が変わるため、研究内容や大学生活、友達など周りの環境が変化します
研究室の雰囲気も当然変わるため、外部進学するときは「研究室の雰囲気は自分に合っているか?」まで確認するようにしましょう
また、外部進学すると研究内容も変わります
内部進学者は基本的に、B4(大学4年生, BはBachelor:学部生)で研究室に配属され、1年間卒業研究をした後、M1(大学院1年生, 修士1年ともいう, MはMaster:修士生)から、さらに研究を深めます
一方、外部進学すると、B4の研究とM1からの研究内容が変わってしまうため、研究内容の理解を1から始める必要があります
内部進学と外部進学 難しいのはどっちか?
僕は、外部進学のほうが難しいと思います
- 内部進学:面接力、成績
- 外部進学:筆記試験対策、面接力
院試に必要な物は、上記のように内部進学と外部進学で異なりますので、それぞれの難しさはあります。
ただ、外部進学は内部進学よりも、院試の情報を得にくいため難易度があがります
まとめ
今回のまとめです
- 国公立大学と私立大学で外部進学の仕組みは異なる
- 外部進学のメリットは、「興味のある研究室をピンポイントで探せる」「人脈が広がる」「学歴を高くできる」が挙げられる
- 外部進学のデメリットは、「受験の大変さ」「環境が変化する」が挙げられる
最終的にこれらのメリット・デメリットをみて判断するのは、進学するあなたです
どちらが正しいということはなく、どう生きたいかです
ゆっくりと時間をかけて考えましょう
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