今回の記事では、「院試で落ちた後の進路にはどのようなものがあるか」について、解説します。
院試に落ちることはある?
院試に落ちることは、大学受験よりは稀ですが可能性としては十分にあり得ます。
特に、外部受験でレベルの高い大学院を受験する場合は当たり前です。
内部生と戦う外部院試では、単純な学力の差以上に、「情報の差」があるため落ちる可能性も高いです。実際に僕の周りでも外部院試に落ちる人は多くいました。

院試に落ちた後の進路3つとメリット・デメリット
院試に落ちた後の進路は大きく3つです。
- 就職
- 他の院や秋受験、内部進学をする
- 院試浪人をする(留年して浪人する)
一つずつ見ていきます。
①:就職する
院試に落ちた後、就職に切り替える人は一定数います。
国公立の院を受験していた場合は、院試の結果が8~9月頃に分かるため就職には一応間に合います。
ただし、大手企業や採用枠の埋まった企業は採用活動を終了していることもあります。
就職の幅は狭まってしまうと理解しておきましょう。
就職のメリット
就職のメリットは、以下です
- お給料がもらえる
- 実務経験が積める
これらはどちらも院進学したら得られない経験ですし、就職後に自分のしたいことややりたいことが分かることもあります。
就職のデメリット
就職するデメリットは、以下です。
- 院での研究に対する未練
- 自己分析を深められずに就活してしまう
- 面接で、「院に落ちたからきた人」というイメージを貼られる
特に、面接で「院試に落ちたから来た人」というイメージを貼られると就活も厳しくなります。
自分なりに対策する必要があるでしょう。
例えば、「院進学を考えていたが、勉強する中でアカデミックな研究よりも、社会経験を積みたいと思った」などです。ここは、自分の気持ちを切り替えて行く必要があります。
②:他の院や秋受験、内部進学をする
外部院試に落ちた後の進路としては、これが一番現実的だと思います。
実際、僕の周りの院試に落ちてしまった人達も他の院を受験しました。
他の院や内部進学するメリット
他の院や内部進学するメリットは以下です。
- 「院進学」という目的は果たせる
- 院試の準備で勉強したことが無駄にならない
- ストーリーとして筋が通っている
院での研究は配属される研究室によって大きく変わりますが、院進学の目的は果たせます。
また、院試勉強をそのまま生かせるので、頭の切り替えも少なく済みます。
他の院や内部進学するデメリット
この選択のデメリットは以下です。
- どこの院にも受からない可能性
- 本当にやりたい研究がピンポイントだったときのモチベーション低下
どこの院にも受からない可能性はあります。
ただ、元いた研究室や人気の無い研究室であれば、しっかり対策を立てれば落ちる可能性は低いです。
「なぜ大学院に行きたいのか?」という部分を深掘りして面接対策などを進めましょう。
もし、外部進学する理由が「どうしてもその研究がしたいから」という理由であれば、就職したり再受験することも検討した方が良いです
③:院試浪人をする
3つ目の選択肢は、院試浪人です。
院試浪人は3つの中でかなり覚悟が必要なのでしっかり考える必要があります。
留年して浪人する方法と卒業してから準備する方法がありますが、ここでは一般的なメリット・デメリットについて書いていきます。
院試浪人のメリット
院試浪人のメリットは以下です。
- どうしても入りたい研究室に挑戦できる
- 自分の進路について考える時間ができる
どうしても行きたい研究室がある場合は、納得感の大きい選択肢です。また、留年したり休学したりする場合は、院試準備以外にも自分を見つめ直す時間にできます。
院試浪人のデメリット
院試浪人のデメリットは以下です。
- 1年の遅れという損失
- モチベーション管理が難しい
- 来年受かる保証はない
周りが大学院進学や社会進出をする中、一人受験勉強するのは精神的にかなりきついです。
また、頑張ったからといっても受かる保証はないため、苦しい時期になります。
「本当にどうしてもその研究室が良い!」という場合の選択肢だと思います。
院試に落ちやすい人の特徴 4つ
ここからは、院試に落ちやすい人の特徴を挙げていきます。
- 学部の成績が悪い
- TOEICの点数が悪い
- 情報収集が甘い
- 準備が遅い
それぞれ解説していきます。
学部での成績が悪い
外部院試では学部での成績が大きく影響するわけではありません。
しかし、学部での成績の良い人は勉強する習慣がついていたり、基礎がしっかりしています。
もし学部の2.3年生なのであれば成績も良くするように意識しましょう。
特に、内部進学であれば成績上位の学生は優先配属されたりと利点が大きいです。
TOEICの点数が悪い
外部院試ではTOEICやTOEFLの点数が必要になるケースが多いです。
専門科目に比べると配点が低いことがほとんどですが、受験当日までに差が開く部分でもあります。
TOEICやTOEFLの点数が高ければ、受験当日にちょっとミスしてもなんとかなったりします。
僕の周りでもTOEICの低い人は落ちている人が多い印象でした。
情報収集 / 志望校ごとの対策が甘い
院試は情報戦なので、情報収集の甘い人は落ちやすいです。
- 志望している大学院で使っている教科書
- 院試の範囲
- 過去問
この辺は必須なので、情報収集しておきましょう。
また、志望校ごとの対策も念入りにしましょう。
教科書や問題集ばかりで肝心の過去問を一回解くだけで終わっている人などは注意です。
過去問はどんな問題集・参考書より意味があります。
なんども、時間をかけて解いて、理論の理解・基礎の復習を徹底してください。

準備が遅い
準備が遅い人も注意です。
特に、オープンキャンパスや研究室訪問に遅れてしまう人は危機感を持った方がいいです。
内部生どころか他の外部生にも後れを取っているからです。
院試準備は3年生の夏か遅くても3年の秋頃からスタートしましょう。
まとめ:院試に落ちても終わりではない
今回の記事では、院試に落ちた後の進路について解説しました。
外部院試、特にレベルの高い大学院を受験する際は落ちる可能性を見越しておくことが重要です。
- 院試に落ちたら基本は、「就職」、「他の大学院・もしくは内部を受験する」、「院試浪人」の3択
- 院試浪人は一番覚悟が必要なので真剣に考えること
- それぞれの道にメリット・デメリットがある
- 院試に落ちても終わりではなく、落ちる可能性を意識しておけば安心して取り組める
